不動産フランチャイズに向いている人・向いていない人

不動産フランチャイズへの加盟はある程度のまとまった費用がかかります。不動産会社を設立し仲介事業を開始しようと考える人にとって、フランチャイズに加盟しようかしまいか迷うこともあるでしょう。
不動産フランチャイズにはメリットもあればデメリットもあります。フランチャイザーもたくさんあり自社に適したFCを選ぶにも迷うことばかりです。
この記事では、不動産フランチャイズに加盟するかどうするかを悩んでいる方向けに、加盟に対する判断をするにあたって自身があるいは自社が、フランチャイズに向いているのかいないのか? といった考え方をまとめるためのヒントをご紹介します。
フランチャイズに向いている人と向いていない人の違い
不動産フランチャイズに加盟するかどうかを悩む方の心理を分析するには、FC加盟に迷う原因と、FC加盟を決断する理由を探る必要があります。
FC加盟に迷う原因
不動産フランチャイズに加盟するかしないかを迷うことは、誰でもあることでしょう。では、なぜ迷うのかを考えてみます。
- 加盟に必要な費用に見合った結果が得られるのかが不安
- どのFCに加盟すべきかが判断できない
- FCに加盟せず業績のよい不動産会社を知っている
- FCに加盟していたのに失敗した不動産会社を知っている
- 業界の先輩などに相談するとFC加盟に賛成してくれない
上記はありそうなケースを上げたものですが、まだまだいろいろな理由がありそうです。
“迷う” そもそもの原因はネガティブ情報が周りにあるからであり、加盟してよかったという情報がなかなか入ってこないことと考えられます。
なぜ、FC加盟を決断するのか?
では逆にFC加盟を決断する理由を探ってみます。
- FC加盟するほうが、独力で業務システムや営業手法を開発するよりも、早く軌道に乗せられる
- FC加盟による投資をしても軌道にのるまでの資金準備もあり不安を感じない
- FC選択にあたっては十分に比較検討し、希望するFCの特徴やシステムをよく理解できた
- FC加盟により得られるベネフィットと、現に持っている経営資源にもとづいた経営戦略に自信が持てる
- FC本部の理念や考え方に共感でき心から信頼できた
このように十分な検討をした結果、FC加盟に対するなんの迷いもなく決断するのではないかと推測できます。
不動産フランチャイズ加盟の考え方
フランチャイズ加盟は経営者の判断で決定されることです。決定までのプロセスで大きく悩む人もいれば、あまり悩まずに決断する経営者もいると思います。
そして最終的に加盟を断念する人は、この記事のテーマである「不動産フランチャイズに向いていない人」となるのですが、加盟を決断する経営者のなかにも、実はフランチャイズに向いていない方がいらっしゃいます。
ここでは「不動産フランチャイズに向いていない人」について、もうすこし深堀していきます。
「不動産フランチャイズに向いていない人」とは?


まず最終的にフランチャイズ加盟を断念する方のケースを考えていきます。
前述したように不動産フランチャイズを検討しているさいに、大いに迷いその結果断念する方は、FCに関するネガティブ情報を覆すだけの情報をキャッチできなかったと考えられます。
経営判断は外部から収集できるさまざまな情報を整理し、最終的には経営者または経営陣が判断することであり、経営判断の正否は結果により評価されることです。
最終判断で加盟を断念する方は、 “向く” とか “向かない” といった問題とは関わりなく決断すると捉えなければなりません。
不動産フランチャイズに向いていない人と向いている人の違いを明らかにする目的は、実はフランチャイズに加盟する人のなかに「向いていない人」がいるからです。
ではどのような人がフランチャイズに向いていないのでしょう?
独自路線を走りたがる人
FC本部が準備するマニュアルやツールがあっても、それに満足せず改良・改善を図る姿勢は大切なことですが、独自性をあまりに重要視する人は、やがて本部からのアドバイスや推奨する行動を無視しがちになります。
運転資金の足りない人
初期投資や開業後数か月の運転資金を準備したつもりが、甘い見とおしのため資金繰りに行き詰まるケースもあります。慎重すぎるのもよくないですが、楽観的すぎる経営観は失敗の元です。
本部に対する信頼感の薄い人
FC本部を信頼した結果加盟するのがほとんどですが、信頼感が薄いまま加盟する場合もあります。
本部からのマニュアルにしたがい業務をおこなっても、なかなか結果がでず時間が経過すると、ますます不信感が強くなり結果的には、本部との信頼関係を失うことにもなりかねません。
本部に頼りすぎる人
加盟前の十分な検討でFC本部に対する信頼感が強くなると、逆に頼り過ぎになる人もいます。本部からの指示やマニュアルに忠実なのはよいのですが、マニュアルやツールは加盟店の個別の課題まで対応できるものでなく、加盟店ごとに試行錯誤しながらブラッシュアップさせる必要もあります。
本部への頼り過ぎは自社の経営力を弱める原因にもなります。
「不動産フランチャイズに向いている人」とは?


フランチャイズに向いている人は積極的にFCに加盟し、経営力と経営資源を高めることを重視する人です。
“向いている人” は向いていない人とは逆のパターンになります。
- FC本部の方針を理解しマニュアルやツールを使いこなし、ブラッシュアップしようと試みることのできる人
- 資金面も含め現実に即した計画性があり、中期の成長戦略を描ける人
- FC本部との信頼関係を維持しながら共に成長しようとする意識の持てる人
不動産フランチャイズのほとんどは、小規模な不動産仲介業者が不動産流通事業において、その社会的な使命を果たしながら健全に成長・発展できることを目指した経営システムの提供を目的としています。
他のフランチャイズシステムにありがちな『本部だけが儲かる! 』といった懸念はすくなく、加盟店の成長によってFC本部も成長できるシステムと言えるでしょう。
このような不動産フランチャイズの特徴をよく理解し、上手に自社の経営体制にFCのノウハウを落とし込めることができる会社・経営者こそ「不動産フランチャイズに向いている人」と言えるのです。
まとめ
フランチャイズシステムで提供されるさまざまなマニュアルやツールなど、そのなかに含まれたノウハウをいかに有効に活用できるかが成否を分けます。
フランチャイズに向く人・向かない人というのは現実にあるわけですが、ノウハウの活用方法をそれぞれの会社で開発することが大切です。そのような行動が仮に向かない人であっても、実践をつづけるうちに「向く人」に変化するものです。
そのような可能性を描くことがどうしてもできない場合、それは自身が「向かない人」であることを自覚するときかもしれません。
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